- 2010年3月12日 17:00
- 活動報告
会期中はお天気が悪い日も続いたのですが、予想以上にたくさんの方にご来場いただきました。この場を借りてお礼を申し上げます。
会場まで足を運んでくださった方、どうもありがとうございました。
SHA-kenでは今後も、一般の方に建築家をもっと身近に感じてもらえるような、建築家の方々の新しい一面を見いだせるような、そんなイベントや講演会などを企画していきたいと思います。
「残念だけど、今回の展覧会には行けなかった」という方のために、本展で展示された作品をご紹介したいと思います。
(SHA-kenスタッフ/倉本)
撮影/太田拓実
この写真画像の著作権は、著作者に帰属します。無断での改変・譲渡・配布は、著作権法により禁じられています。
■KEIKO + MANABU (内山敬子 沢瀬 学)
[メインカラー] ビリディアン
[タイトル]GREEN BOOK
[作家解説]
読みかけの本が立ち並んでいる
古くから大事にされてきた装幀
飾り文字のように並ぶ一万足の靴下
開いた頁に並ぶ子供の靴下
隣の本は、お母さんの物語
開きかけの本の背表紙は、濃い色
次の頁には、たくさんの靴下の事が書いてある。
色は、感情と強い結びつきを持っています。
それは人という枠を超え、いろいろな生き物にいえることです。
青いものだけを集めて巣を作り、求愛する鳥
赤く色付き、食べてもらいたいことを表現するフルーツ
みどりは?
3/12にオープンするSOQSを訪れてみて下さい。
www.soqs.jp
■長岡勉/POINT
[メインカラー] オレンジ
[タイトル]コロン
[作家解説]
工作気分で段ボールを積層させて、コロンとした石のような塊をつくりました。
段ボールの両面や、片面に色を塗る事で、塊の見え方が向きによって変化します。
テーブルや床の上にコロンと置いて、その存在感を楽しむオブジェです。
■中村竜治
[メインカラー] 黄
[タイトル]カラフル (colorful)
[作家解説]
色にはさまざまな効果があると思いますが、その中で特に際立っているのが、「複数の同じようなものがあるときに、複数の色を使うことで、それらがより明確に識別される。」という「識別」の効果、あるいは、その逆の「違った形のものでも、同じ色を使うことで、同一のものとして認識される。」という「同化」の効果だと思います。一方、立体には必ず「面」があります。例えば、建物という立体もよく見ると数千数万という面を持っています。そのように立体が必ず持ってしまう面に対して、あるルールをもって一つ一つ色をつけていったらいったい何が起きるのでしょうか。
立体の形のモチーフはグリッドです。段ボールの厚み3ミリを利用して角棒をつくり、それらを100ミリピッチで組んでいます。角棒でつくられたグリッドは実にたくさんの面を持ちますが、その面が向く方向性だけをみると6種類しかありません。その6つそれぞれに異なった色を施しています。
色が持つ「識別」と「同化」の効果を使うことで、ふだん見えづらくて気付かなかったような「形」が持つ特性を「色」が浮かび上がらせてくれるのではないかと期待しつつこの立体をつくりました。
■永山祐子
[メインカラー] ブライトローズ
[タイトル]Spiral
[作家解説]
色とは現象だと思う。
色は光の中にある。
色は光によって存在する。
私は今回、100角の細長い柱を作った。この柱の周りを巡ってみて欲しい。
この細長い立体の中で何かが起こるかもしれない。それは一瞬の出来事。春風が前髪をかすめていくくらいのささやかなハプニング。私たちを取り巻く世界は小さな現象によって引き起こされた、たくさんのハプニングに満ちている。それらに直接触れるたびに、今、自分がここにいるという感覚が呼び覚まされる。それこそが私たちの日常を色鮮やかなものにする悦びだと思う。
■平田晃久
[メインカラー] 群青
[タイトル]scotopia
[作家解説]
深い海で最後まで届くのは青い光だ。
それは夜明けや日没のぎりぎりの時間に現れる光の色でもある。
物理的には青い光のもつ波長の短さが関係しているのかもしれないが、それ以前に私たちにとって確かなのは、そういう意味での青という色が、そのほかのたとえば赤とか緑と交換可能なものではないということだ。色とは、あるものに従属的にはりついた属性というよりは、ある特定の様態や状況と分かちがたく結びついた何かである。そこには色の物質性のようなものがある。
scotopiaとは「暗所視の能力」といった意味である。暗がりの中で目が慣れたときに見えてくる、あやふやな輪郭の光景。それを青というぎりぎりの光の色と重ねてみた。無数の正四面体が互いに接しあいながら空中にある領域をつくりだす。フラクタルにからみ合う立体によって生まれる光景は万華鏡のようである。しかしそれは、目を凝らさないと見えてこないような、暗所視の万華鏡なのだ。
撮影/太田拓実
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